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レッスン4-e_静かなありがたみ

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本文に含まれる単語

別冊カルテット1(P.14~18):覚える単語と例文に対応したリスト番号

リスト番号単語
2日常生活
4重要な
5政治
6歴史
7意見
8積極的に
10実感
11価値観
12
14視野を広げる
20成績
28あこがれる
31代表
41驚く
44期待

15個の単語を含めた文章を作成しました。

全ての単語リスト表は「読み物 日記:4-d コンビニが磨いてくれた私の適性」を参照してください。

本文

私は100年以上の歴史がある大学に通っていました。日本全国から受験される大学なので、入学すると地方出身の友だちにたくさん出会えます。友だちになったばかりの頃は、出身の地域で有名な食べ物を持ち寄ったり、生活の違いについての話をしたりして盛り上がりました。特に意識せずに日常生活を送っていると、自分の住んでいる地域の特徴を語れないものです。ただ、「自分の住んでいる地域が一番住みやすくてオススメだ」という思いはありました。県の代表のような感覚で、出身の地域の強みをいつも以上に調べて紹介するようになりました。友だちの話を聞いていくうちに、「どの地域も行ってみたい」と思うようになり、視野を広げることができました。

彼女たちは実家から通えない距離なので、大学の近くにアパートを借りて一人暮らしをしたり、寮に入ったりして生活をしていました。私の大学は東京の山手線沿線にキャンパスがあったので、実家を離れて生活する友だちにあこがれていました。なぜなら、新宿・渋谷・池袋など有名な場所に数分で行ける距離に住んでいたからです。「きっと素敵な生活を送っているんだろう」という期待から、友だちに誘われると積極的に家へ遊びに行くようにしていました。

一人暮らしをする友だちの家に遊びに行った時、オシャレなインテリアで揃えられた部屋に案内されて驚きました。インテリア雑誌に出てくるようなソファーやベットがあって、趣味の物はキレイに飾られていました。キッチンもオシャレな調味料が並べてあって、あこがれの部屋でした。に住む友だちの部屋に遊びに行ってみると、そこは門限が厳しく、古い建物でした。個室は6畳半しかなく、共有スペースが広い間取りになっていました。寮に住む学生はとても仲が良く、助け合いながら共同生活を送っていました。

私は実家から電車で通える距離でした。でも、片道2時間もかかり勉強する時間を十分に確保できずにいました。成績が下がってしまったことを理由に、一人暮らしをして通学時間を短くし、勉強できる環境を作ることにしました。

一人暮らしを始めてみると、大変でした。洗濯機の操作の仕方や炊飯器の測り方など、分からないことがたくさんありました。実家でやらずに済んでいたのは、お母さんがやってくれていたからだったんだということを改めて理解し、お母さんのありがたみを実感することができました。1人で過ごす生活は、とても静かでした。料理をしたり勉強をしたりする時間を自由に使うことができ、充実した毎日を送れました。でも、テレビを見ない生活をしていると、政治のニュースや世の中の情報が全く分からない状態になることもありました。

この経験を通じて、友だちの影響で私自身の価値観が徐々に変化し、新たな一面を知ることができました。新しい意見や考え方に触れることで、自分なりのやり方を見つけ出せるようです。大学生活の中で一人暮らしを選んだことは、今の私にも何らかの影響を与えている重要な決断であったかのように思えます。

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